2019/09/08
光老化の原因は紫外線だけじゃない。近赤外線からも守ろう。

紫外線は太陽光の一部。多くは赤外線でその中の近赤外線がヤバい
最近よく言われる「お肌の老化の原因の約8割は光老化」。
UVカットをしっかりすれば肌の老化は8割防げるから、若いころから日常的に対策していれば、数十年後の若々しい素肌を手に入れることができます。
「UVカットは最高のスキンケア」という考えが最近はずいぶん浸透して、衣類や日焼け止めクリーム等で肌を守る人が増えていますが、その効果をさらに上げるために、太陽光線について少し詳しく見てみましょう。
下の図のように、太陽光線は100%紫外線というわけではありません。むしろ、紫外線の割合は少し。

地上に降りそそぐ太陽光のうち、
紫外線が占める割合は10%以下、
赤外線が50%くらい、
可視光線が40%くらい 。
赤外線に含まれる「近赤外線」が肌に大きな影響を与えることが最近の研究でわかってきました。なんと、紫外線よりも体の奥深く、筋肉まで到達するそうです。

・UVB→表皮まで(DNA損傷・日焼け・シミ)
・UVA→真皮まで(蛋白変性・シミ・シワ)
・近赤外線→筋肉まで(筋組織を破壊・シワ・たるみ)
防御機能の弱いラットに近赤外線の照射を続けたところ、皮膚の下層にある筋肉の厚みが時間の経過とともに薄くなり、6ヵ月後にはペラペラになったとか。
太陽光を過度に浴びると体の表面にある筋肉が萎縮して薄くなる可能性があるそうです(特に、皮膚の薄い人は注意が必要)。
顔の筋肉が薄くなったらたるんでしまいます!
逆に言えば、対策をシッカリするとかなり効率的に老化予防ができますね。
表情をせっせと動かして顔筋トレをされている方や美容クリニックでたるみ治療をされている方は、同時に近赤外線対策をしっかりすると効果が倍増するかもしれません。
近赤外線は真皮層を破壊するパワーを持つ
ポーラが最先端の近赤外線研究を行っていて、有名な日中用クリーム「 B.A ザ プロテクターS 」が発売された当初のニュースリリース記事に、大変興味深い実験結果を掲載しています。
なんと、
紫外線は1日後のダメージが大きく、3日後には1/3に減少するけれど、
近赤外線は徐々にダメージが増加し、3日後には約2倍になるそうです!
そして、
近赤外線は、UV-Aよりもジワジワとゆっくり、しかも確実に 肌の深層部の破壊をもたらし、シワ・たるみなどの老化の原因になります。
近赤外線を照射して3日後の 肌の状態がこちら(↓)。
照射前と比較して、 真皮線維芽細胞、コラーゲン、 エラスチンの 壊れっぷりがハッキリと画像で確認できます。

こちらから引用させていただきました。詳しくはぜひご覧ください。→POLA日中用クリーム「B.A ザ プロテクターS」ニュースリリース
近赤外線対策のコツは洗顔にアリ
近赤外線対策を防ぐコツは、基本的にはUVカットと同じです。
- 衣類を羽織って肌の露出を控える
- 帽子や日傘を活用する
- サングラスで目からの侵入を防ぐ
- 日焼け止め(クリーム&サプリ)を活用する
- 日差しの強い時間帯は、できる範囲で外出を控える
夏はもちろん、
紫外線が急激にきつくなる春も、
気を緩みがちな秋も(涼しくなっても紫外線量は夏とさほど変わらない)、
つまり一年中気を付ける!
…ここまでは一般に知れ渡っているUVカット法。
でもこれだけじゃなく、
実はスキンケアの仕方も日焼け具合を大きく左右するのです。
↓↓↓
①角質を落とし過ぎない
ケラチンをたっぷり含んでいる角質は、表皮の上に厚く積み重なっていることで、紫外線、近赤外線、化学物質などの刺激、こすられる刺激からお肌を守ってくれます。
熱心にお手入れをし過ぎて肌(角質)が薄くなると、外部から色々なものが肌に侵入しやすくなります。
肌は厚いほうが良いのです。その厚みが、近赤外線を少しでも肌の奥に入り込むのを防いでくれるから。
角質を大切にするお手入れをしましょう!
具体的には
- ピーリングやスクラブなど、角質を落とすタイプのお手入れは控えめにする
- かっさやマッサージ、コロコロ美顔器等も控えめにする
- 熱心に洗顔しすぎない(泡パックなど長時間洗顔料を肌にのせるのはNG)
- 強力なクレンジングは控える
洗顔とクレンジングには本当に気を付けて!自称敏感肌さんは洗顔で肌を薄くしている人が本当に多いです。
特にクレンジングは、紫外線の次と言っても過言でないくらい肌に負担をかけます。
スルッとよく落ちるものほど界面活性剤が多く、落とし過ぎになりがち。オイルクレンジングやシートでふき取るタイプのクレンジングは常用しないほうが良いです。
界面活性剤が比較的少なめで、肌と指の間にしっかりと厚みのあるクッションを作ってくれるクリームタイプのクレンジングがおすすめ。
推しクレンジングはサッポー。
角質を育てることをテーマにしたコスメブランドで、クレンジングが本当に優秀。
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②皮脂を落としすぎない
皮脂にも近赤外線から肌を守ってくれる役割があります。
日差しを浴びると汗や皮脂でベタベタになったり、朝起きたときに顔が脂ぎったりしているのは、日中の太陽光から体を守るためだとか。
(人間の体はうまくできていますね)
皮脂は長時間放っておくと酸化してしまうので、適度にオフすることは大切だけど、むやみやたらに取り過ぎないほうが良いのです。
逆に肌がカサカサの状態なら、美容オイル等で補う必要があります。
脱脂力の強い洗顔を繰り返すと肌の乾燥が進み、紫外線と近赤外線のダメージを受けやすくなりますので、スッキリサッパリ系の洗顔料の使い過ぎには注意が必要です。
皮脂をほどよく残す点でも洗顔の仕方は大事!
近赤外線をカットできる日焼け止め
従来の日焼け止めやファンデーションでは、残念なことに近赤外線まではカットできないそうです。
現時点で発売されている数少ない近赤外線対応の日焼け止めで、一番優れているのはズバリこれ!

【★全国送料無料 ゆうパケット発送 平日15時・土曜14時までご注文で翌日出荷】ポーラ POLA B.A プロテクター 日中用クリーム 日焼け止め【国内正規品】【正規品】【ラッピング対応不可】 価格:9452円(税込、送料無料) (2019/9/7時点)楽天で購入 |
これの優れているところは
- 近赤外線をカットする成分(シャクヤクエキス)が入っている
- 最高数値のSPF50・PA₊₊₊₊なのに、丸一日経っても不快感ゼロ
- まったく乾燥しない、むしろ潤う
- 均一にスルスル伸び、ムラなく肌を覆ってくれる
- ファンデーションがきれいにフィット
- 軽い洗顔でもオフできる
感動するくらい使い心地が良い、パーフェクトなデイクリームです。
保湿力が高くて肌負担を感じないので、秋冬でも毎日OK。
ちょっとお高いので私は夏だけ使っているけれど、余裕があれば一年中使って老化をがっつり予防したいです。
近赤外線カット成分の根拠についてはこちら(↓)。ポーラの研究結果が詳しく&分かりやすく書かれています。
あやしげな「近赤外線対応」日焼け止めに注意
最近は「近赤外線対応」と謡っている日焼け止めクリームをちょこちょこ見かけるようになったけれど、本当に効果があるかどうか怪しいものが多いです。
成分表を見たら「普通の日焼け止めとどこが違うの?」と首をかしげるものばかり。そもそも近赤外線の研究は始まってまだ日が浅く、紫外線のように効果が数値化されているわけでは無いので割といい加減に表示されているのかも。
だから、しっかり根拠のある成分が入っているものがおすすめです。
ポーラ以外だと、エビーゼが◎。
近赤外線研究の第一人者・ 田中洋平医師が開発にかかわっているから信頼できます。独自開発の 近赤外線カット剤「水コロイド・ヒカリへリックス(生体組織用薬剤*特許取得済)」配合 。
【メール便】エビーゼ ヒカリエイジングメイクアップベース UV NIR (SPF30 PA+++) [ エビーゼ / ヒカリエイジング / メイクアップベース / EVIZE / 年齢肌 / エイジングケア / 潤い / 保湿 / 日焼け止め / クリーム / 下地 / 化粧下地 ]【コンビニ受取可】 価格:4752円(税込、送料無料) (2019/9/8時点)楽天で購入 |
私も使ってみて、悪くはないんだけど…使い勝手はポーラの B.A プロテクター のほうが数段上!
こちらのほうがやや乾燥を感じました。あと、メイクののりもポーラには劣るかな。でも近赤外線から守られている安心感はありますよ。
*
帽子や日傘である程度カットできるけれど、
「もっとしっかりカットしたい!」
とか、
「室内でも近赤外線対策をしたい!」
(電球やPCなど家電製品からも発生しています)
という場合は、
近赤外線にも対応している日焼け止めが良いですね。